交通問題イメージひき逃げ事件

ひき逃げ事件の意義

ひき逃げ事件とは、車両等の交通によって人の死傷が生じた場合に、当該車両等の運転者その他の乗務員が、道路交通法第72条第1項前段(負傷者救護等必要な措置)又は後段(警察官に対する報告)に定める義務を尽くさず、交通事故現場から立ち去ってしまう犯罪をいいます。

罰則

★第1項前段(負傷者救護等必要な措置)5年以下の懲役又は50万円以下の罰金
★第1項後段(警察官に対する報告)3月以下の懲役又は5万円以下の罰金

ひき逃げ事件の特殊性(捜査が困難を極める理由)

1)交通頻繁な道路上で発生した場合、現場保存と証拠の保全が困難である。

2)目撃者のほとんどが、通行人又は通過車両の乗員であるため、それらの者の発見、確保が困難である。

3)遺留品が少なく、かつ、部品や塗膜等は、各車両に共通するものが多いため、車種等の特定が困難である。

4)車両の修理が短時間で可能なため、証拠隠滅が容易である。

5)逃走が早く、その範囲が広域なため、足取り捜査が困難である。

6)偶発的犯罪であるため、被害者の身辺捜査から犯人を割り出すことは、ほとんど不可能である。

7)車両が特定できても、犯人が運転事実を否認又は身代わりを立てることもあり、運転者の特定には細心の注意が必要である。

8)過失の認定資料が極めて乏しい事件である。